はじめにお読みください


PSDemo.exeはSLP-C35 Professional版に搭載されているPIDシミュレータのデモンストレーション専用ソフトウェアです。PSDemo.exeは次のような制限があ ります。 【使い方】
PSDemo.exeの使い方を説明します。
  1. PSdemo.exeを起動します。
  2. 「PIDシミュレータへようこそ」ダイアログボックスが開きますのでそのまま[OK]ボタンをクリックしてください。
  3. 「データファイルを開く」ダイアログボックスが開きますのでデモデータファイル(demodata.demo、demo2nd.demo、demoFlow.demo)から1つファイルを選択 して[OK]ボタンをクリックします。
  4. 「モデル作成ウィザード」が起動しますので[次へ]ボタンをクリックします。
  5. モデルの作成が開始しますので終了するまでしばらくお待ちください。
  6. モデルの作成が完了したら[完了]ボタンをクリックして下さい。PID制御シミュレーションが開始します。

【デモデータファイルの説明】
デモデータファイルに保存されているデータは次の表のような装置から収集したものです。

ファイル名
説明
demodata.demo 1次遅れ特性の装置をSDC35のデフォルトパラメータで制御した時のデータです。この装置は一般的なヒータに近い特性を持っています。
demo2nd.demo 2次遅れ特性の装置をSDC35のデフォルトパラメータで制御した時のデータです。この装置はマッフル炉のようにヒータとセンサの間に熱を遮る物が存在するような装置に近い特性を持っています。
demoFlow.demo 空気の流量制御のデータです。このデータは操作量をマニュアル操作で50%〜70%に変更しています。

【チューニング例】
各データファイルのチューニング例は次のようになります。

ファイル名

demodata.demo
demo2nd.demo demoFlow.demo
P(比例帯)
8.0
15.0 68.0
I(積分時間)
40
450.0 0.8
D(微分時間)
10
420.0 0.0

【デモのコツ】
デモを行う場合は次の点をアピールするとお客様の食いつきが良いようです。

  1. PIDスライダを動かすと同時にシミュレーション結果が更新されることに驚くお客様が多いようです。よって、PIDスライダを動かすことでP、I、Dの意味を考えなくても視覚的に制御結果を確認しながら調整ができる点を強調してください。
  2. 「制御は問題がない」というお客さんでも操作量(MV)の動きまでは確認していない場合がほとんどです。PVが安定していてもMVが安定していなければ装置に悪影響を及ぼす可能性があることを伝えて、demodata.demoでPIDパラメータをP:2.0、I:40、D:12にして見せてください。

次に主な装置別のデモのコツを説明します。なお、以下のデモを行う場合はデータの範囲選択は行わず、全データを使ってモデリングを行ってください。

◆金型温調、加硫機等で立ち上げ時間短縮+設定値到達後の安定性を両立したい場合
このような装置の場合はPIDパラメータの調整次第では装置の能力をさらに引き出すことができることをアピールすると良いでしょう。以下に手順を示します。

  1. demodata.demoを開いてモデリングを行います。
  2. モデリング完了後、PIDパラメータをP:12.0、I:120、D:30に設定します。ここでPVの設定値到達時間が160秒程度であることを確認します。
  3. 次にPIDパラメータをP:7.3、I:20.0、D:10.0に設定します。ここでPVの設定値到達時間が約55秒と、約1/3に短縮され、PV、MVも安定していることを確認します。

◆包装機、ボンダ等のヒータ温度制御で、外乱を伴う場合
このような装置の場合は外乱から復帰後のオーバーシュートが問題になる場合が多いようです。このようなお客様にはJust-FiTTERを使ってオーバーシュートを抑制するデモを行うと良いでしょう。以下に手順を示します。

  1. demodata.demoを開いてモデリングを行います。
  2. モデリング完了後PIDパラメータをP:8.0、I:40、D:10に変更し、“外乱の強さ”を70に設定します。
  3. Just-FiTTER係数を 5 → 10 → 20 → 30 と変更します。 外乱から復帰後のオーバーシュートが抑えられていることを確認します。

◆工業炉(電気炉、燃焼炉)でランプ加熱を行う場合
このような装置の場合はPIDパラメータの調整に時間がかかること、ランプ加熱特有のオーバーシュートを抑えられないことが問題になる場合が多いようです。このようなお客様にはPIDシミュレータによる調整時間の短縮とSPラグ定数によるオーバーシュート抑制をアピールすると良いでしょう。以下に手順を示します。

  1. demo2nd.demoを開いてモデリングを行います。
  2. モデリング完了後PIDパラメータをP:15.0、I:450.0、D:420.0に設定します。
  3. SPランプ上昇勾配を0.05秒(SPランプ勾配時間単位:Unit/秒)に設定します。
  4. SPラグ定数を 100 → 200 → 300 → 400 → 500 と設定してオーバーシュートが抑制されていることを確認します。

なお、SPラグ定数を設定すると応答に遅れが生じ、PVの設定値追従性が低下します。これは原理上回避できない特徴ですので説明の際は注意してください。

◆流量、圧力制御の場合
このような装置の場合はオートチューニングではうまく調整できないことが問題になる場合が多いようです。以下にデモの手順を示します。

  1. demoFlow.demoを開いてモデリングを行います。
  2. モデリング完了後、オートチューニングを実行してうまく調整できないことを確認します。
  3. PIDパラメータをP:68.0、I:0.8、D:0.0に設定して制御性が大幅に改善されたことを確認します。

【動作に必要なシステム環境】
PSDemo.exeを使用するには、次のシステム環境が必要です。

項 目
内容
パソコン
対象機種
Pentium以上のCPUを搭載しているPC/AT互換機 (500MHz以上推奨)
メモリ
本アプリケーションに32MB以上
オペレーティングシステム
日本語版 Windows98/Me/2000 プロフェッショナル/XPホーム/XPプロフェッショナル
周辺機器
ディスプレイ
800×600ドット以上、16ビットハイカラー以上推奨
ハードディスクドライブ
空き容量が40MB以上あるハードディスク
CD-ROMドライブ
1ドライブ以上
ポインティングデバイス
マウス、またはマウス相当のデバイスで、Windowsに対応したもの